「ユマニチュード®」とは
フランスの二人の体育学専門家イヴ・ジネスト氏とロゼット・マレスコッティ氏が創出したケア技法で、フランス語で「人間らしさを取り戻す」という意味を持ち、認知症や高齢者ケアに有効とされています。このアプローチにより人間らしさを尊重し、自由、平等、友愛の精神を実践することを目指しています。
当施設はユマニチュードの哲学や技法を取り入れるべく、はじめに実践者として学ぶ6名の介護士がIGM-japon認定インストラクター*の指導の下、4日間の研修プログラムを実践しました。
(*IGM-Japon合同会社所属のユマニチュード認定インストラクターでフランスのSAS HUMNITUDE社から正式に認定されています)
(ユマニチュード実践者育成研修における施設全体講演の様子)
全体講演では介護スタッフ以外にも看護職員や住宅スタッフ、事務職員、給食スタッフとさまざまな職種が参加しユマニチュードのその精神や技術を学びました。
「ケアする人とは何か」を常に考え、ユマニチュードの哲学や技術、認知症の行動心理状態を学びました。
そしていよいよ実際に入居されている入居者さまに技法を用いたケアを実践しました。
(※対象の入居者さまには予め家族さまやご本人に研修の趣旨を説明し同意を得ております)
その人が秘めていた能力を解放し、これまで「できなかった」ことが4つの柱「見る」「話す」「触れる」「立つ」を実践することで見違えるほどの反応を示し「できるように」なったりとそこには驚きの連続がありました。人の「第3の誕生」というこの言葉通り、入居者さまの表情や行動には今までには見られなかった大きな変化がありそこに感動を覚えました。入居者さまと今まで以上に関係性を築けたことでお互いが前向きになれたようにも感じた瞬間でした。
認定インストラクターの方が私たちに伝えてくださった大切なこと、今度は私たちが他の職員へ伝え繋いでいこうと思います。
(フロア介護士 濵先)
(実践者研修を修了した職員)